Boys go their own way.

芸風書院刊・「秋原秀夫詩集」を読んだ。日本現代詩人叢書。

秋原秀夫は大正ー平成期の熊本県出身の詩人。日本現代詩人会の会員で、少年詩や児童文学を手掛けた人らしい。読んだ感じは子供向けという感じはしなかったので意外ではあった。あと元銀行員らしい。ふーむ。

・・・んなとこで目に留まった部分を抜粋。

「約束の時刻に

約束の街角で

約束の人を待つ

おろかさを知っているか

気まぐれな時に

気まぐれの森で

気まぐれなけものを待つ

たのしさを知っているか

約束の人は

来ない

気まぐれなけものも

現われない」

(p34-35、「待つ」)

「生きること

ワイシャツを着て

ネクタイを締めること

きまった時刻に家を出て

きまった時刻の電車に乗ること

命令したり

命令されたり

グラフの線が

高くなったり

低くなったり

そんなことは

どうでもよいこと

男と女が

好きになること

嫌いになること

わけもなく追いかけたり

わけもなく逃げ出したり

だましたり

だまされたり

そんなことは

どうでもよいこと

相手に勝つこと

相手よりも

一秒だけ早く走ったり

一糎だけ遠くへとんだり

メダルを貰ったり

貰わなかったり

そんなことは

どうでもよいこと

大事なことは

笑うこと

自分を笑い

他人を笑うこと

世界を

笑いとばすこと」

(p51-54、「笑う」)

「わたしのことも

あなたのことも

知りはしない

だからわたしはあなたに

伝えようと思う

知らないわたしを

知らないあなたに

海の深さも

空の高さも

見えはしない

だからわたしはあなたに

伝えようと思う

見えない海の深さを

見えない空の高さを

生きているのか

死んでいるのか

分りはしない

だからわたしはわたしに

伝えようと思う

生きているわたしを

死んでいるわたしを」

(p85、「詩」)

以上〜。こりゃ面白い詩だなぁ。もちっと探して読んでみるか・・・。

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