熊本地震きょう1年 国史跡・山形城、進まぬ石垣耐震化 本丸復元を優先 /山形

《写真説明》

霞城公園内にある「本丸一文字門」の石垣=山形市霞城町の霞城公園

 最大震度7を2度記録した熊本地震から、14日で1年となった。国の特別史跡・熊本城では、400年前に築造された石垣が崩落し、地震に対する城郭の耐震化が課題となっている。東北の主要な城郭では地震に備えた取り組みが進んでいるが、自治体の違いによる格差は大きい。山形では国指定史跡・山形城(霞城)が、どの程度の地震に耐えられるか不明という。【二村祐士朗、深尾昭寛】

 山形城を管理する山形市によると、山形城では現在、本丸の復元工事を実施中。石垣の積み直しは終わったが、「地震に耐えられるかどうかはわからない」(公園緑地課)という。

 当時の姿を再現することが優先され、石垣の強度チェックはしていない。多くの観光客が訪れる二の丸についても修復計画は立てているが、未着手の状況だ。

 一方、東北の城郭では地震に備えた取り組みが進んでいる。国重要文化財弘前城青森県弘前市)では日本海中部地震(1983年)以降、市が石垣の膨らみを定期的に観測してきた。

 2010年度には石垣のずれや強度を記録する「石垣カルテ」を作成。崩落の可能性があると診断されたため、天守を解体せずに動かす曳屋(ひきや)工事を実施した。石垣カルテについては盛岡城盛岡市)でも、11年度に作成に着手している。

 「全国城跡等石垣整備調査研究会」事務局などによると、石垣カルテは世界文化遺産・国宝の姫路城などが作成済み。東北地方では国史跡の若松城福島県会津若松市)が作成済みで、国史跡の仙台城仙台市)が作成を進めている。

 熊本城では全石垣の1割にあたる8200平方メートルが崩落した。石垣カルテの作成にとりかかる直前だったという。

 山形城の現在の城郭は戦国大名として名高い最上義光(1546年〜1614年)が築いたものが原形とされる。現在は、都市公園霞城公園」として整備され、市民の憩いの場となっている。

 ■ことば

国指定史跡

 文化財保護法では、文化財を「有形文化財」「無形文化財」「記念物」などと分類し、重要なものを国が指定・選定・登録し、重点的に保護している。貝塚、古墳、城跡などの遺跡のうち、重要なもので特に保護すべきものを「史跡」に指定している。3月末時点で全国で1784件。そのうち、県内は25件で、松ケ岡開墾場(鶴岡市)や旧致道館(同)などがある。

https://mainichi.jp/articles/20170414/ddl/k06/040/300000c

毎日新聞山形地方版2017年4月14日付記事より引用

  城の歴史は被災と修復の歴史でもあります。戦国時代や江戸時代も地震で城が被害に遭って、その都度修復してきた歴史があります。

 石垣は崩れても、欠けたり割れたりしなければ再び利用が可能なリサイクルのエコでもあります。自然の石を切り出してそれを形を整えて石積みにする石垣職人、特に穴太衆は現代にも技術が伝承され全国各地の石垣の修復に活躍しています。

 穴太衆の石垣修復の様子を見られるのでしたら見てみたいです。

YUKIにゃん